問題5.分数型の最大値・最小値問題(相加相乗平均・逆手流・逆像法の問題)

今回の問題は、\(\frac{x^2+1}{x}\)の最小値を求めよっていう問題なんだよね。

これまでの知識で考えれば、\(y=\frac{x^2+1}{x}\)のグラフでもかいて考えるのかな?と思うよね(関数の最大値・最小値はグラフをかいて考えることが基本です)。

なんだけど、今回のように分数に変数が含まれた関数のグラフなんてかけないんだ。数学3を勉強していたらかくことができるけど、ただグラフをかくのは優先順位は低いです。

で、どういうふうに解くのかと言うと、実は相加相乗平均を使って解いていきます

「えっ、なんで最大値、最小値を求めるのに相加相乗平均なの?」なんて思うかもしれないけど、相加相乗平均って不等式なんだよね。この不等式から、最大値や最小値を求められるんです。

解き方は後で話すけど、まずはこういうふうに分母の変数が含まれてタイプの最大値、最小値問題は相加相乗平均を使って解く確率が圧倒的に高いということを覚えておいてください。

【注】さきほど、数学3を勉強したらグラフをかけるという話をしました。ですから、この問題もグラフをかいて解くこともできます。でも、やってみたら分かると思うけど、分数関数のグラフをかくのってメンドウなんです。

だから、こういう分数関数の最大値、最小値問題はまずは相加相乗平均を使えるか考える。そして、それでも解けないときグラフを使って解いていきます。グラフは優先順位の低いメンドウな解き方です。

\(\frac{x^2+1}{x}=x+\frac{1}{x}\)と変形できます。これを見て、「あっ、相加相乗平均が使えるな」と気づけないとダメですよ。

\(x+\frac{1}{x}\geq2\sqrt{x\cdot\frac{1}{x}}=2\)と変形できます。これで、\(x+\frac{1}{x}\geq2\)が言えた訳だから、おそらく最小値は2とういことが分かったよね。

不等式を使って最大値、最小値問題を求めるときは等号が成立する条件を書いてかないとダメです。このあたりが分からない人は、問題4を見てください。そこに詳しく書いています。

等号成立条件は\(x>0\)において\(x=\frac{1}{x}\)つまり\(x=1\)のときです。

だから、今回の問題の答えは\(x=1\)のとき、最小値\(\bf{2}\)です。

今回はあえて非常に簡単な問題を選びました。ですが、分数に変数が含まれる関数の最大値・最小値問題は、相加相乗平均を使って解くことが多いということを覚えておいてください。

この問題ですが、相加相乗平均を使って解くのが一番簡単です。ですが、問題4で解説した逆像法、逆手流と呼ばれる解き方でも解くことができます。

動画で解説しているので、動画で勉強をしておいてください。

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