医学部受験について(その1)

医学部受験について

今日はよろしくお願いします。

はい、よろしくお願いします。

医学部に行きたい人はまずどうやって勉強をすればいいのですか?

数学は、医学部といっても他の学部と同じなので、特別なことをする必要はないですよ。

えっ、医学部の試験って特別なことをしないんですか?

国立大学の場合、理学部や工学部などの他の理系の学部と同じというところも多いです。医学部は他学部と違った独自の問題を出すところもあります。

もちろん大学によって変わってきますが、医学部の試験が他学部と違うということはあまりありません。ですから、医学部だからと言って特別なことは何もしなくていいですよ。

私立大学の場合、問題のレベルとしては高くないところが多いです。難関私大の場合、問題も難しいというところがありますが、トップ2割を除いて、それ以外の大学は問題のレベルとしては簡単かな?と思います。

ただ、試験時間に比べて計算量が多いところが多いので、その分の対策は必要になってきます。

そうなんですね。医学部専門の予備校もありますし、医学部は何か特別なものと思っていました。

確かにそう思いますよね。お恥ずかしい話、僕も数年前までは同じような認識でした。

「医学部は難しい!何か特別な対策が必要」と思っていました。

でも、この仕事を始めて医学部を受験したいという人がきたんですよ。

ええ

「医学部受験のことは何も知らないけど、いいですか?」と聞いたんですけど、「それでも受講したい」ということで始めました。

そのときの志望校は何大学かあったんですけど、すべて中堅の私立大学でした。

はい

で、志望校の過去問を見たときの第一印象は「えっ、医学部ってこんなに問題のレベルは簡単なの?」というのが第一印象でした。

私立大学の医学部の数学の特徴

失礼ですけど、河見さん本当に世間一般の方と一緒だったのですね。

まあ、そうですね。本当に素人でした。まあ、こんな素人の僕に一生懸命ついてきてくれた生徒さんには感謝の言葉しかないですね。

結局その方は半年後無事に合格してくれました。たった半年だから合格するとは思っていなかったみたいです。来年の足掛かりにできたらいいな、そんなつもりだったそうです。

合格発表のとき、「予想外」という件名のメールが届いて「受かってました・・・」なんて書いてあったのを鮮明に覚えています。

何年も何年も医学部に落ち続けて30代の方でした。偉そうなんですけど「受かって良かったね」と心底思いました。

で、医学部の問題に話を戻しますね。

私立医学部の場合、問題のレベル自体は簡単です。ただ、試験時間に比べて計算量が多い。その点だけですね。

他にも、私立医学部特有のものってありますか?

後は、記述でないところが多いです。解答欄に答えのみを書くところだったり、マーク式だったりですね。

本格的な思考力を問うような問題は出てきません。小問のような問題をいかに速く計算ミスをせずに解くかがポイントになってきます。

ちょうどセンター試験と同じようなものです。

センター試験と同じですか。よく医学部行く人は「センター試験なんて満点が当たり前」と聞きますが・・・

センター試験って難しいですよ。僕のところで国立医学部に受かった人は、だいたいセンター数学は8割5分くらいの人が多いですね。9割以上ってよほど実力がないととれないですよ。

そうなんですか?

簡単な年で、平均点が7割を超えるようなときがあります。そういうときは、満点という人も多いのですが、平均点が4、5割のときは高得点をとるのは相当難しいですよ。

話しがセンター試験にそれちゃいました。私立大学の医学部に話を戻しますね。

私立大学医学部受験にテクニックはあまり必要でない理由

はい

私立大学医学部の場合、センター試験の範囲が数学IIIも加わったというくらいの印象で大丈夫ですよ。もちろん大学によって変わってきます。ですが、その程度の印象で大丈夫です。

難しい問題を解くというより、簡単な問題をいかに計算ミスを減らして速く解いていくかということの方が重要です。

あと、マーク特有の解き方があります。高校数学の範囲外なんですけど、ベクトルの外積を利用して空間座標における三角形の面積を求めたり、3次関数のグラフと直線によって囲まれる部分の面積の公式なんてものもあります。

そういう高校数学範囲外の解法を使って解くこともあります。そういうことを知っておかないと、時間内に解ききれない大学も多いです。

やはり私立大学の医学部ではそういったテクニックが必用なんですね。

そうですね、必要というか知っていれば便利なことはありますね。

ただ、紹介しておいてこんなこと言うのもなんですが、「そんなテクニックが必要なことはあまりない」です。

どういうことですか?

最初に言いましたけど、医学部といえども他学部とほとんど同じなんです。ですから、普通のことを普通にしていれば合格最低点をとることはできます。

先ほど話した外積など、そういったテクニック的な解法は知っていた方がもちろん便利です。ただ、これってプラスアルファのものなんです。

高校数学の基本を一通り理解できた、そういう人がテクニック的なものを覚えてさらに点数をとれるようにしようとすることはOKです。

ただ、基本ができていないのに、そんなテクニック的なことをやっても絶対に合格しない。

話しは変わるんですけど、僕小さいころ野球が好きでした。

野球ですか。なんだか急に野球が出てきてびっくりしました。

はい、ごめんなさい。今、思いつきました。

僕、超がつくくらい野球が下手だったんですけどね(笑)でも、好きでした。

やっぱり小さい頃ってプロの人がやるプレイの真似をしたくなるんです。で、内野ゴロを打ったときに、グラブトスを真似したくなりました。

グラブトスなんて言葉知らないですよね。

ハイ、スミマセン。

グラブトスって、グローブの中に入ったボールを手ではなくそのままグローブのままボールを投げることです。

ごめんなさい。うまい説明になっていないですよね。まあ、カッコいいけどあまり使い道のないプレイと思ってください。

野球下手な河見少年はグラブトスを練習したけど、そんなの使う機会がまあこない。で、きたと思ってやってみたらエラーして怒られる。

「お前、何カッコつけてんねん。普通にやったらエラーせーへんやろ!」って。

下手だけど、そういうのするのだけが好きだったんですね。

なんだか、想像がつきます・・・そういう同級生、私のときもいました。

僕典型的な調子もの。でも、いつも失敗ばかりしてた・・・小中学生のときって、なんとなくイケてる調子ものと、イケてない調子ものっていますよね。

はい、なんとなくわかります。

僕、確実にイケてない調子ものでした(笑)でも、まあ仕方がないですね。僕ってこんなんです。

ごめんなさい、話しが大幅にそれてしまいました。受験の話しに戻ります。

さっきのグラブトスって、受験にも置き換えることのできる話ですよね。

グラブトスなんてめったにする機会がない、もしあったとしてもよほどうまく使いこなせていないとエラーする。

テクニックな解法は、はっきり言ってカッコいいです。僕なんかも「オレこんなこと知ってんだぜ。えらいだろう。高校とは違うだろう」なんてドヤ顔で授業することもできます。

受験でカッコいいなんて、少し怪しいですよね。でも、食いついてきます。「こんな、うまい解法があったんだ。やっぱり高校の先生とは違うな・・」。

でも、僕はテクニック的な解法はしないです。なぜかと言えばほとんど使い道がないからです。基本が確実に身についていて、それにプラスするというのでしたら大丈夫です。

ただ、僕の少年野球と同じですが、基本も何もできていなく下手くそなのに、そういうものを求めてしまう。それでは、絶対にうまくいきません。

医学部受験の数学の問題集の選び方

テクニック的なことよりも、基本が大切なんですね。さきほどから、基本とおっしゃっていますが、数学の基本ってどういうものですか。

そうですね。基本って言っても、わかりにくいですよね。

高校数学の場合、覚えるべき定理、公式、典型問題というものがあります。まずは、こういったものを確実に覚えて、解けるようにしていってもらっています。これが、数学で言う基本にあたります。

青チャートや黄チャートやフォーカスゴールドといった問題集の例題、あとは教科書準拠の問題集でクリアーや4ステップといった問題集をやってもらえば、基本的な解法が一通り理解できたことになります。

へえ、そうなんですね。先ほど、問題集の名前がいろいろと出てきました。問題集でおすすめのものありますか。

別になんでもいいと思いますよ。問題集なんですけど、すごく簡単なものやすごく難しいものを除けば、どの問題集をやってもらってもいいです。

はっきり言って、掲載されている問題はほとんど同じです。どの問題集でも、一生懸命やってもらえば確実に力がつきます。

特に何も指定がない場合、青チャートを勧めることにしています。

やっぱり青チャートっていいのですか?「受験には青チャート」ってよく聞きますよね。

あっ。僕が青チャートをすすめるのは単純に持っている人が多いから。僕のところに入会したい人で「青チャートを持ってます」っていう人が多いです。だったら、新しい問題集を買うのはもったいないから、青チャートで進めていこうよということです。

青チャートは、例題も良問が多く、確かにいい問題集ですよ。ただ、重要例題なんかは「なんでこんな変わった問題が載っているのかな?」なんてこともあります。

別に、何がなんでも青チャートという訳ではなく、自分で好きなものをやってもらえばいいと思いますよ。

どうやって問題集を進めていったのですか?

僕の場合、青チャートでやってもらうのは例題だけです。例題だけで、覚えるべき定理、公式、典型問題が網羅されているからです。

まずは、これらを確実に解けるように繰り返し、繰り返しやってもらいます。

今日はありがとうございました。

こちらこそありがとうございます。次回以降、問題集の具体的な進め方を話していきたいと思います。

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